杭頭処理
Kuitou
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杭頭処理ってなに?
まず「杭頭処理」の『杭』。主に軟弱な地盤における構造物の建設において、浅い基礎では構造物を支えることができない地盤の場合に、深く杭を打ち込みます。まさにこの杭が構造物を支えるための基礎となります。『杭基礎(杭を打ち込む作業)』にも、「既製杭による工法(既にある杭を埋める作業)」や「場所打ち杭による工法(あらかじめ掘削したボーリング孔にコンクリートを流し込む作業)」と大きく2つに分かれます。マンションやビルなど大型の建造物の場合、後者の「場所打ち杭による工法」が主流です。
「杭頭処理」とは、
この「場所打ち杭による工法」での
『杭頭の処理方法』をどうするか?
に応える工法です。
現在、はつり(従来工法)、バキューム処理工法、静的破砕剤処理工法他ありますが、当社では静的破砕処理工法を取り扱っております。
はつり(従来工法)
「場所打ち杭による工法」では、鉄筋コンクリート杭の天端部分(盛っていった最終部分)の強度を確保するためにコンクリートを余分に盛り、硬化後に削り取る工法が用いられていました。この削り取る作業を「斫り(ハツリ)」と言います。
起こりうる被害
鉄筋の損傷
騒音
粉じん
労働災害
上記のような被害が発生することもあり、近年は静的破砕処理工法をとるようになりました。
静的破砕剤処理工法
近年、都市周辺での工事はもとより、地方においても環境問題が非常に厳しくなり、騒音・振動の少ない公害性の低い”場所打ち杭工法”が採用されるようになってきました。本工法においても解決されなければならない問題のひとつとして、余盛コンクリートのはつり作業があります。このはつり作業の実施には騒音・振動・粉塵がさけられず、労働環境の改善と併せ新工法の開発が強く望まれていました。こうした社会的要望に応えるべく、静的破砕剤処理材を使用する画期的工法が生まれました。